活動報告

2022.08.24

8月度例会「研修会」 開催

令和4年8月10日、会員14名の参加のもと、8月度例会「これからどうなる!建設業・製造業の景況感」をテーマに、研修会を開催いたしました。昨今の新型コロナウイルス感染症拡大・ウクライナ情勢の影響を受ける各業界の動向と、今後は「どのような経営を目指すべきか」について、㈱帝国データバンク営業課の佐藤氏・池田氏をお招きし、ご講演をいただきました。

コロナ禍で急増する企業の倒産・休業問題。最近では金利等の利息の負担額が、事業利益で賄うことのできない「ゾンビ企業※」の存在が目立っていると言われています。

※ゾンビ企業とは実質的に倒産状態であるにも関わらず、なお営業を継続している企業全体に当てはまる言葉で、債務超過や債務不履行の続いている企業がこれに該当。

業種別内訳では、建設業で34.3%の構成比、製造業で20.0%と過半を占めており、特に従業員数20名以下の小規模・中小企業でこの傾向にあることが報告されました。

池田氏より各業界の経営実態についてご説明いただきました

一方で、景況感については「コロナを契機とする」理由以前に、コロナ前より景気は低迷推移にあったこと(米中貿易摩擦の影響:2018年1月~)が明らかに。私たちはついつい経営状況の悪化を「コロナが要因」と決めつけがちですが、実は製造業・運送業では以前より景気が減退していたことを冒頭に共有いただきました。

終盤の「今後の企業経営の在り方編」では、特に「変革」・「存在価値」をテーマに、今の各業界企業の事例を展開。組織・人材育成の重要性や、「パーパス経営」という新しいビジネス用語まで、最新の情報を余すことなく共有いただきました。

最後に、刀禰会長より「後ろ向きな話が多い中で、今回の講演内容を踏まえ、我々も時代ニーズに適応した経営を行うことで、事業を拡大していきたい」という閉会の辞をいただき、8月度例会を終えました。

担当:経営情報委員会